三種神社…赤崎の鎮守様
木谷・赤崎地区の鎮守である三種(さんしゅ)神社は、「権現さん」と呼ばれています。
鎮座地
広島県東広島市安芸津町木谷483番地
ご祭神
事解男命、外6柱
由 緒
創建は天正(1573〜1592)とされており、三種神社には、安永年間(1772〜1781)の棟札が納められています。三種神社の由緒については、重松神社の文書には次のように書かれていますので紹介します。
この三種神社は紀州の熊野三社から神様をお招きしているので、三所権現社といってきた。文政2年(1819)の国郡志編替のときには三所社と書かれているが、明治5年(1872)、明治12年(1879)の報告調書には「三種神社」と書かれている。また、ここの器物にもすべて「三種神社」と書かれている。いつ「三所」から「三種」に変えられたのかはっきりしていない。
この三種神社の創立は毛利時代で、赤崎城の鎮守であったことは芸藩通史や安永(1772〜1781)の棟札に記されているとおりである。この赤崎城は古跡志によれば天文年中(1532〜1555)には城が建っていて、木谷・有田の両氏であったことは明らかである。だからこの神社の創建は遅くても天正(1573〜1592)以前で、旧城主がお祭りしたものであると思う。
例 祭
毎年5月3日
昔は三種神社の例祭日は、旧9月13日でしたが、大正6年(1917)に5月4日(あるいは3日)に変更しています。現在は5月3日に固定されています。
古くから、ここのお祭りでは神楽が奉納されおり、現在も舞殿で備中神楽などを招いています。
境内社
三種神社の境内(向かって右側)に社がありますが、これは「荒神社(総荒神社)」で、赤崎中の荒神をまとめてお祀りした社です。三種神社の例祭日の翌日が例祭日となっています。
神社へのアクセス
※本殿裏に駐車場(10台程度)がありますので、ご利用ください。
三種神社と総荒神、そして桃の木
三種神社本殿 | 境内の荒神さんと桃の木 |
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権現さんの東側に荒神さん(総荒神)がお祀りされています。荒神さんのさらに東側に桃の木があります。
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