神葬祭とは
神道式で行われる葬儀を「神葬祭(しんそうさい)」といいます。通常のお祭りと同じように行われますが、若干の違いがあり、作法も異なるところがあります。特に通夜祭の後に遷霊祭が行われるところに特徴があり、この遷霊祭は斎場を暗くして行われます。また、葬儀を通して、拍手は「忍び手(しのびて)」の作法となります。
神道でのあの世
神道では、故人の御霊は遠く離れたところに行ってしまうのではなく、私たちの身近なところに留まり、私たちを見守ってくださる「家の神」になると考えています。しかし、故人の御霊は私たちの身近なところに存在しながらも、生きている私たちからは見ることができません。それは、故人の御霊は生きている私たちがいる現世とは異なった他界におられるからです。この他界を「幽世(かくりよ)」といいます。人によっては「黄泉の国(よみのくに)」、あるいは「高天原(たかまがはら)」とされているようです。いずれにせよ、私たちのいる現世から、これらの他界を見ることはできません。ただし、他界から私たちの現世を見ることはできるのです。以前に流行した「千の風になって」の歌詞のイメージが私にはぴったり来ます。忍び手(しのびて)
神葬祭においても、通常のお祭りと同様に葬儀の終わりごろに玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われることが多いようです。玉串をささげた後、2拝2拍手1拝をしますが、作法に大きな変りはありません。ただ拍手が忍び手になるということだけです。
忍び手は「あまり大きな音をたてないように拍手をすること」で、両手を打ち合わせる拍手をしなければいけません。拍手をする速度を遅くすれば大きな音は出ませんし、いい音がする位置を外して拍手をすれば大きな音がしないことはよく経験することです。私は、「ゆっくりと手を合わせるようにして、拍手をする」と説明をしていますが、実際にやってみてどうですか?小さな音、あるいはかすかに音がすると思います。これが忍び手の作法です。(「全く音を出さないように、両手を合わせる」とする人もいますが)
上包みの書き方
葬式のときの不祝儀では、上包みにどのように書けばいいのでしょうか。このことについては、こちらをご覧ください。
神葬祭のお問合せ
当豊竹支部では、神葬祭のための祭具を準備しております。規模のあまり大きくない神葬祭(例えば、自宅や地域の集会所・会館での葬儀)であれば可能ですので、ご相談ください。また、葬祭会館などでの神葬祭も承っております。日本古来の他界観・霊魂観に基づく神道での葬儀・神葬祭をこのサイトをご覧の皆様にご案内申上げます。
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《斎場のイメージ》豊竹支部の祭具を使用しての斎場イメージ ※後ろの壁代は除く。
《神職の装束》斎主と副斎主の装束